新聞やテレビでよくウイルスの写真を見るでしょう?丸い核みたいなものの周囲に小さな丸い突起が取り巻いているような。この突起が王冠(ギリシャ語でコロナ)のように見えることから、コロナウイルスと言います。実はもともと人間に感染するコロナウイルスは4種類あり、それらは普通のかぜのウイルスなのです。そして2002年にやはり中国で発生したSARSウイルス、2012年にアラビア半島で発生したMERSウイルスもコロナウイルスの仲間です。そして7番目に発見されたコロナウイルスが新型コロナウイルスなのです。
2019年12月中国武漢で肺炎にかかる人が異常に増えました。これはおかしいと、中国のウイルス学者が調べたところ、新しいウイルスが発見されたのです。コロナウイルスの特徴があり、その仲間であることが分かり、新型コロナウイルスと名付けられました。そしてWHOに報告されたのが2020年1月初旬でした。その後あっという間に世界に広がりました。
新型インフルエンザが流行った時のこと覚えていますか?世界中の誰もがかかったことがないウイルスということは、誰も免疫を持っていないので、誰でもかかってしまうわけです。新型インフルエンザには幸いタミフルなどの治療薬がありましたが、新型コロナウイルスには特効薬がなく、ワクチンもまだ普及していません。しかも重症な肺炎などの合併症を引き起こすことがあり、死亡することがあるのも周知の通りです。
3密を避けるのが一番です。買い物などに出かけた時に、近くにいる人が「もし感染者だったら?」と仮定すればいいです。自然と離れるでしょう?
世界的に見ても、なぜか小児の感染者数は少なく、重症化することもまれです。またほとんどが家族からの感染です。ご家族が気を付けることでお子さんも守られます。
筋肉注射になります。世界のほとんどの国で、ワクチン接種はほぼ筋肉注射です。日本人は筋肉注射に慣れていないため痛そうに思われますが、注射の痛みはほとんどないそうです。副反応は倦怠感や発熱で、2回目の接種後に出やすいです。ほぼ1日で治ります。そう言えば赤ちゃんのヒブワクチンや肺炎球菌ワクチンも、2回目の時に熱が出やすいですよね。